2023年6月8日に人事院は、いわゆるキャリア官僚(幹部候補)と呼ばれる、国家公務員総合職の合格者「2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表(人事院)」で発表しました。結果は以下の通りです。
【試験の実施結果】
院卒者試験 | 申込者数:1,486人 |
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合格者数:667人 | |
倍率:2.2倍 | |
大卒程度試験 | 申込者数:12,886人 |
合格者数:1,360人 | |
倍率:9.5倍 | |
合計 | 申込者数:14,372人 |
合格者数:2,027人 | |
倍率:7.1倍 |
前年度(2022年度)と比較した場合、全体の申込者数は958人減少し、合格者数は154名増える結果となりました。
また、国家公務員総合職における女性の合格者割合が3年連続30%を超え、33.7%過去最高となっています。
さらに、2023年度は理工系の合格者は全体的に増え、その中でもデジタル人材への採用意欲が高く、申込者数は215名、合格者は71名、倍率は3.0倍になっています。
一方、合格者の出身学校では、東京大学の採用人数が1番多い結果で193名となっており、東大卒の国家公務員総合職合格者が200人を下回ることは初めてです。
2023年度の国家公務員総合職試験において、合格者の出身学校人数は以下の通りです。
【出身大学別合格者数一覧(院卒者試験・大卒程度試験)】
大学名 | 合格者数 |
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東京大学 | 193人 |
京都大学 | 118人 |
北海道大学 | 97人 |
早稲田大学 | 96人 |
立命館大学 | 78人 |
東北大学 | 70人 |
中央大学 | 68人 |
岡山大学 | 55人 |
九州大学 | 51人 |
慶応義塾大学 | 51人 |
広島大学 | 50人 |
明治大学 | 49人 |
大阪大学 | 48人 |
千葉大学 | 47人 |
東京工業大学 | 46人 |
筑波大学 | 41人 |
東京理科大学 | 40人 |
大阪公立大学 | 37人 |
新潟大学 | 35人 |
名古屋大学 | 35人 |
日本大学 | 29人 |
一橋大学 | 27人 |
神戸大学 | 27人 |
専修大学 | 27人 |
横浜国立大学 | 24人 |
東京農工大学 | 23人 |
東京海洋大学 | 22人 |
同志社大学 | 22人 |
信州大学 | 18人 |
岩手大学 | 17人 |
東京都立大学 | 16人 |
名古屋工業大学 | 14人 |
お茶の水女子大学 | 13人 |
上智大学 | 13人 |
静岡大学 | 13人 |
立教大学 | 13人 |
宇都宮大学 | 12人 |
関西大学 | 12人 |
近畿大学 | 12人 |
金沢大学 | 11人 |
鹿児島大学 | 10人 |
長崎大学 | 10人 |
※合格者が10名以上の大学のみ
※出典:2023年度総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)試験の区分別実施結果(人事院)
前年は合格者の出身学校数は137校でしたが、2023年度の合格者は全体で159校となっており、22校増える結果となっています。
国家公務員総合職試験に合格した方は、6月12日から行われる官庁訪問を始め、6月下旬ごろから内々定が出始めます。