新潟県の「職員採用試験の状況」では、2024年度入職の新卒を対象とした、「令和5年度 新潟県職員採用試験(大卒程度)」では、前年と比較し16.1%申込者数が減少していることが分かりました。
この状況について新潟県は県内の若年層の人口の減少、および民間企業への学生の流出を挙げており、県職員(地方公務員)の仕事の魅力の発信に今後力を入れたい考えです。
また、公務員採用試験の申込者数の減少は、新潟県のみの話ではなく、国家公務員試験、県庁、市区町村の地方公務員試験で年々減少しています。
令和5年度新潟県職員採用試験(大学卒業程度)の申込者数等
以下は、「令和5年度新潟県職員採用試験等の状況 職員採用試験(大学卒業程度:6月試験)」のデータです。
試験職種 | 採用予定人員 (人程度) |
受験申込 | 第1次試験 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
申込者 | 申込倍率 | 受験者 | 受験率 | 合格者 | ||
(人) | (倍) | (人) | (%) | (人) | ||
一般行政 | 58 | 285 | 4.9 | 213 | 74.7 | 172 |
警察行政 | 1 | 12 | 12.0 | 10 | 83.3 | 3 |
福祉行政 | 5 | 29 | 5.8 | 25 | 86.2 | 17 |
福祉行政(心理) | 2 | 11 | 5.5 | 9 | 81.8 | 7 |
総合土木 | 27 | 27 | 1.0 | 13 | 48.1 | 11 |
林業 | 6 | 12 | 2.0 | 7 | 58.3 | 4 |
農業 | 25 | 31 | 1.2 | 23 | 74.2 | 22 |
水産 | 2 | 6 | 3.0 | 4 | 66.7 | 4 |
建築 | 1 | 2 | 2.0 | 1 | 50.0 | 1 |
環境 | 4 | 5 | 1.3 | 5 | 100.0 | 4 |
電気 | 4 | 3 | 0.8 | 3 | 100.0 | 3 |
保健師 | 7 | 14 | 2.0 | 12 | 85.7 | 12 |
農芸化学(食品・環境衛生) | 5 | 14 | 2.8 | 12 | 85.7 | 8 |
薬剤師(行政) | 2 | 3 | 1.5 | 3 | 100.0 | 3 |
少年警察補導員 | 1 | 6 | 6.0 | 2 | 33.3 | 2 |
合計 | 150 | 460 | 3.1 | 342 | 74.3 | 273 |
福祉行政併願者を除く実人数 | 453 | 3.0 | 336 | 74.2 | 270 |
内訳として、一般行政職は58人程度の採用予定に対して285人の申し込みで倍率は4.9倍、その他、電気「0.8倍」、総合土木「1.0倍」、農業「1.2倍」、環境「1.3倍」、薬剤師(行政)「1.5倍」という結果となりました。
新潟県職員採用試験(大学卒業程度)の申込者数の推移
以下は、2020年(令和2年)から2023年(令和5年)までの、新潟県職員採用試験(大学卒業程度)の申込者数の推移です。
年度 | 申込者数 | 採用予定人数 | 申込倍率 |
---|---|---|---|
令和5年度 (2023年) |
460人 | 150人程度 | 3.1倍 |
令和4年度 (2022年) |
548人 | 135人程度 | 4.1倍 |
令和3年度 (2021年) |
592人 | 117人程度 | 5.1倍 |
令和2年度 (2020年) |
614人 | 96人程度 | 6.4倍 |
これは、1989年(平成元年)以降、もっとも少ない申込者数となりました。さらに、採用予定人数(150人程度)に対する申込倍率は3.1倍で、4.0倍を下回ったのは、1989年(平成元年)以降初めてです。