人事院が国家公務員総合職(各省庁の幹部候補であり「キャリア」)の大卒程度を対象とした、国家公務員総合職の試験で、2024年度実施分から改善することを発表しました。
国家公務員総合職の試験区分は大きく4つに分かれており、2022年度では、以下の通りです。
- 教養区分
- 経済区分
- 法律区分
- 政治・国際区分(2024年実施分から変更)
(各区分ごとに試験問題は変わり、教養区分のみ大学3年生から受験可能です。また、国家公務員一般職は大学卒業以上でなければ受験できません。)
国家公務員総合職の試験内容大卒者の試験内容 | 大学院卒者の試験内容 | |
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1次試験 | 基礎能力試験 + 専門試験 | |
2次試験 |
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官庁訪問 | 人事課面接、秘書課面接、ブース面接、原課面接 (コロナ化の場合はオンラインでも実施) |
国家公務員総合職試験の申込者数は2022年度で約1万8千人となり、直近10年で3割ほど減少している傾向にあり、間口を広げることで、人文科学専攻者が、選考と一致しない試験区分に出願してしまうことを改善する狙いがあります。
そのため、「政治・国際区分」を「政治・国際・人文」に変更し、「哲学、歴史学、文学」に関する問題を選択でき、より専門性を発揮しやすくなると予想されます。
ネット上の声としては、「そもそも国家公務員総合職自体への魅力が薄すぎる」「面倒で難しい公務員試験を廃止して」「専門科目や一般教養は採用されてからほとんど役に立たない」というネガティブな意見も見受けられました。(参照:Yahoo!ニュース)