ココがポイント
公務員志望者の進学先には一定の傾向がある
法学や政策系が充実した大学が上位に入りやすい
地方大学の健闘も目立つ

公務員を目指す学生にとって、大学選びは将来を左右する重要な分岐点です。今回公表されたランキングからは、安定志向の高まりと専門性重視の傾向が鮮明になりました。

どの大学が上位に入り、どのような特色が評価されたのか。以下ランキングの結果から、その傾向と背景を読み解いていきます。

順位 大学名 特徴
1位 中央大学 法学部の伝統と公務員試験に強い教育体制
2位 明治大学 政策系学部の充実と公務員対策講座の体系化
3位 立命館大学 学内公務員講座の整備と地方志向の学生層
4位 早稲田大学 国家公務員志望者の多さと幅広い進路実績
5位 法政大学 行政分野への安定した就職実績
6位 関西大学 関西圏自治体への就職に強い支援体制
7位 日本大学 在籍者数の多さと公務員志望者向け講座の充実
8位 同志社大学 少人数指導と丁寧なキャリア支援
9位 近畿大学 公務員対策強化による近年の実績向上
10位 東洋大学 公務員講座の拡充と地方自治体との連携

ランキング上位に名を連ねたのは、法学部や政策系学部に伝統と実績を持つ大学が中心でした。行政法や公共政策など、公務員試験と親和性の高いカリキュラムを備えている点が評価されています。

その背景には、公務員志望者の堅調な増加があります。景気の先行き不透明感や物価上昇が続くなか、安定した雇用と長期的なキャリア形成を重視する動きが強まっています。

民間企業で初任給引き上げの動きが広がる一方で、安定性や福利厚生、社会的信用といった側面から公務員の魅力が再確認されています。こうした流れを受け、大学選びにおいても合格実績や試験対策の充実度が見えやすい環境が重視されているのです。

現状として、公務員試験は依然として競争率が高い分野であり、国家公務員だけでなく、地方公務員も人気があります。地方大学の存在感が増しているのは、地元志向の強まりが影響し、地域密着型の大学は自治体との連携が強く、インターンシップや説明会の機会も豊富です。

これは地元で働きたい学生にとって大きな魅力となります。

影響は大学側にも及び、公務員合格実績は大学ブランドの一部でありランキング入りは受験生募集にも直結します。

そのため、各大学は公務員講座の拡充や専門教員の配置を進めています。さらに受験対策塾のように支援体制を整える動きも見られます。

参照元:【ランキング】「地方公務員」になる人が多い大学はどこ? 意外な顔ぶれが上位に(朝日新聞Thinkキャンパス)

編集部コメント

今後の見通しとしては、公務員志望の二極化が進む可能性があります。

国家公務員を目指す層と、地方行政に特化する層です。大学選びの段階で志望先を明確にする動きが強まるでしょう。情報公開が進むことで、実績や支援体制の差がより鮮明になります。公務員志望者にとっては、大学名だけでなく、具体的な対策環境を確認することが不可欠です。

また、今回のランキングは、公務員志望者にとって進路戦略を再考する材料になります。

安定志向が高まる時代だからこそ、情報に流されず、自ら選び取る姿勢が重要だと私たちは考えます。

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ABOUTこの記事をかいた人

キャリアコンサルタント(国家資格) 真下 彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、公務員試験・求人情報「公務in」の運営、キャリアアドバイザーとして多くの転職者のサポートを担当中。

参考文献等

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